大きなプレス機が稼働したときに出る音がかなり大きく、その対策として2021年8月頃に防音壁を施工しました。
しかしながらまだ音漏れが大きいため防音壁の増設を依頼されました。
現状の防音壁
上部にもう一段増設するのですが上部に干渉する鉄骨があり、それを先に切断撤去します
足場を組んで溶断しユニッククレーンにて荷卸ししました。
増設部分の鉄骨を組付します。
防音壁となるへーベル(厚形ALCパネル)を張ります。1枚あたり結構な重量があるので3段目まで上げるのはかなり大変でした。
また、工場の外壁もヘーベルなのですがその外壁の内側にもう1枚ヘーベルを張るよう依頼されました。
これらの工事で防音効果があったようです。
既存の中二階は床板がベニア板になっており、消防の検査で不燃材でないといけないと指摘を受けたとの相談がありました。
御施主様と打ち合わせをしベニアの床板を鋼板に張り替える工事を依頼されました。
現行の中二階は段ボール置き場として利用されています。
周りに手摺りもなく、昇降には簡易的なはしごをかけていました。
危険な部分もあるので手すりを設け固定された階段も設置することになりました。
工事前
既存の床板を解体撤去しました。
床板が鋼板になることにより重量が増える事と現状の梁が小さく頼りないので邪魔にならないところに支柱を立てました。
溶接で床板を固定して手すりを付け錆止め塗装をして仕上げます。
荷物置き場として使用のため仕上げ塗装は不要との事で錆止め塗装での仕上がりです。
正面の手摺りは扉式にして荷物の出し入れができるように加工してあります。
今回は御施主様の連休中に工事に入らせていただきました。
工事にあたりたくさんの荷物を綺麗に片づけて下さったおかげで順調に工事が進められました。
2階にいると床が揺れる(ぶかぶかする)感じがするとの事で相談を受けました。
設計士とも打ち合わせをし対策を考えました。
かなり古い建物のためかスパンに対して梁が小さくたわんでいる可能性が伺えます。
そして対策として梁の中央に支柱を施工し2階の床を支える工事を行いました。
また既存の筋交いも細く頼りないのでこちらの補強工事もも同時に行いました。
工事前の状況
柱位置を印し、ジャッキで梁を押し上げパイプサポート(仮設支柱)を立てます。
柱位置にカッターを入れ掘削し突き固めます。
コンクリートを打設し鏝で仕上げます。コンクリートがしっかりと固まるまで養生します。
次に筋交いの補強工事です。現状の筋交いは5cmのアングルです。
既設の筋交いはそのままにして新たに10cmのチャンネルを施工します。
壁面の溶接作業のため、動かせない機器や配線などがあり溶接の火花や熱で損傷・火災しないよう対策して作業しました。
工事完了後、見た目にも建物の強化が感じられお施主様も満足されているようでした。
工事はお施主様の夏休み期間を利用し行いました。
工事前はいろいろな荷物がたくさん置いてありましたが工事がしやすいように綺麗に片づけていただきとても助かりました。