鉄骨工事の記事
M製作所様は増築を重ねている箇所が多いため建物と建物の継手が多く存在します。
その都度雨仕舞は施工されているはずなのですが経年劣化や数十年前の施工法などで雨漏りが発生します。
またM製作所様のすべての工事を請け負ってきたわけではないため他社が工事しての雨漏りを我が社が修理する事も度々あります。
しかしながら雨漏りの原因と思われるところを何度も施工しても止まらない雨漏りがあります。
今回はそんな止まらない雨漏り箇所の工事を請け負いました。
とにかく下に雨水が落ちてこないようにしてほしいとの事で屋根をつける工事です。
雨漏りがするという箇所です。
周辺を片付けて防炎シートなどで養生し足場をかけます。
既存の柱を利用して母屋を受けるための斜材を取付けます。
鉄骨で組まれた架台に載っているキュービクルが2基あるのですが、これを大きなキュービクル1基にするとのことで
それによる架台の改造を依頼されました。
工事前
☆第一工事
床材としてエキスパンドメタルが溶接されている状態ですがキュービクルが大きくなることにより干渉してしまいます。
また、設置予定部分に鉄骨の土台が必要となります。
干渉部分のエキスパンドメタルを撤去します。
切断前
不要な鉄骨を切断し、新たな鉄骨を設置するための取合鉄板を溶接します。
鉄骨を取付けボルト締めしペンキを塗装します。
新しいキュービクルが設置されるまでの間、落下防止のためにコンパネを張っておきました。
☆第二工事
新しいキュービクルが設置された後、撤去された小さなキュービクルの跡が大きな穴になっています。
それをふさぐ工事と、架台の半面のエキスパンドメタルを縞鋼板に張り替える工事になります。
エキスパンドメタルが溶接されている箇所を溶断しながら剥がしていきます。
溶接の跡やペンキの跡があるのでグラインダーで削ります。
錆止め塗装をします。キュービクル跡に鉄骨下地を入れるための取合鉄板の溶接をし鉄骨を取付けます。
縞鋼板を荷揚げして配置します。
突起物など干渉する部分を切断加工します。
配置出来たら溶接で固定していきます。
縞鋼板に張り替えたところは雨水が垂れてこないようにしてほしいとの要望があり
鋼板のジョイント部分からの雨の侵入を防ぐため防水塗装を施します。