特殊工事の記事
大きなプレス機が稼働したときに出る音がかなり大きく、その対策として2021年8月頃に防音壁を施工しました。
しかしながらまだ音漏れが大きいため防音壁の増設を依頼されました。
現状の防音壁
上部にもう一段増設するのですが上部に干渉する鉄骨があり、それを先に切断撤去します
足場を組んで溶断しユニッククレーンにて荷卸ししました。
増設部分の鉄骨を組付します。
防音壁となるへーベル(厚形ALCパネル)を張ります。1枚あたり結構な重量があるので3段目まで上げるのはかなり大変でした。
また、工場の外壁もヘーベルなのですがその外壁の内側にもう1枚ヘーベルを張るよう依頼されました。
これらの工事で防音効果があったようです。
2021年5月にも補修工事が行われましたが、今回はまた違う箇所が破損し鉄板がめくれて鉄屑が引っかかって詰まってしまったようです。
プレス鉄屑シューターはこのブログが始まる数年前から何度も補修工事をしています。
その度に破損した面を「耐摩耗鋼板」という耐久性の高い鉄板を貴社から支給してもらい溶接してきました。
今回の破損箇所はその「耐摩耗鋼板」に穴があきました。
はじめ聞いたときは「マジか?」と疑いましたが現場を見るとほんとに穴があき鉄屑が挟まっていました。
これが原因となり鉄屑が積み上がり塞いでしまい排出出来なくなったようです。
耐摩耗鋼板を発注すると時間を要しますし、今回のことで耐摩耗鋼板の信用も...との事で通常の鋼板で補修することとなりました。
鋼板ですが現状4.5mm厚のところ、倍の厚みの9mmの鋼板を使用します。
地下に潜り作業場をつくりシューターを接合部で外し下ろします。
耐摩耗鋼板なのですが思ったより簡単にグラインダーで切れました。
溶接完了後、シューターを吊り上げ元の位置に接合しボルト締めします。
作業場を解体し、もう1か所の補修工事にかかります。
補修したシューターから落ちた鉄屑を受ける部分も破損しているのでそこも9mm厚の鋼板を溶接で補強します。
車の部品などの製品置き場なのですが、屋根の採光部分からの光で製品に錆などの不具合が発生するとのことです。
大部分には太陽光発電パネルが設置されているのですが屋根の端部からの採光が問題のようです。
作業前の屋根の状態。
そこに紫外線カット効果のあるポリカ波板をビス打ちして固定します。
当然ですが雨漏りしないようしっかりとシーリングします。
このようなところが全部で6ヶ所あり、全て同じ工法で施工しました。
下から見た状態です。
施工前
屋根の上で施工しているときはかなり暗い色の波板と思っていましたが下から見ると思いのほか明るく見えます。
紫外線カットはされているはずなのでこれで様子を見てもらうことになりました。
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